パートナーシップ
コミュニケーション
partnership × mutual respect communication
No. 4
問い
パートナーと「これからの話」をする

前回の振り返り

1Day講座 → 第1回「聴く」→ 第2回「伝える」→ 第3回「境界線」と学んできました。

前回は「いったん休憩」や「仲直りのサイン」など、ケンカがエスカレートしない仕組みを練習しましたね。

今日は第4回、「問いかけの力」を学びます。


今日のゴール

正しい問いが、見え方を変える。

今日持ち帰るのは、たった2つだけ。

1
パートナーの
「心の地図」を知る
好奇心から問いかけてみる
2
「なんで?」を
「どうしたら?」に
責める問いを、未来に向かう問いに
01

「閉じた質問」と「開いた質問」の違い

まず、質問には2つの種類があることを知っておきましょう。

種類特徴パートナーへの例
閉じた質問「はい/いいえ」で終わる「今日、楽しかった?」
開いた質問自由に答えられる「今日、どんなことがあった?」

閉じた質問が悪いわけではありません。確認にはとても便利です。

でも、パートナーの内面を知りたいときは、「開いた質問」が対話の扉を開きます。

閉じた質問→ 開いた質問に変えると
「仕事、大変だった?」「今日の仕事で一番印象的だったことは?」
「週末どこか行きたい?」「週末、どんな過ごし方が理想?」
「疲れてる?」「今、どんな気持ち?」

たった一言の違いで、会話の深さがまったく変わります。

02

パートナーの世界を知る ——「心の地図」

パートナーの頭の中には、一つの「世界」があります。好きなもの、夢、不安、大切にしていること、最近うれしかったこと——。

ゴットマン博士はこのパートナーの内面の世界のことを「心の地図(ラブマップ)」と呼びました。

幸せなカップルは、
パートナーの「心の地図」を
いつもアップデートしている。

付き合い始めた頃、たくさん質問していませんでしたか?

「好きな食べ物は?」「休みの日は何してるの?」「将来の夢は?」

でも、一緒に暮らすうちに「この人のことはもうわかっている」と思い込んでしまいます。

5年前に「旅行が好き」と言っていたパートナーが、今は「家でのんびりしたい」に変わっているかもしれない。

ポイント

昔知っていたことが、今も同じとは限らない。人は変わる。だから心の地図も定期的なアップデートが必要なのです。

03
ワーク1:パートナーの夢を3つ書いてみよう(5分)

1Day講座でも同じことをしましたね。あれから何回も講座を受けて、パートナーとの関わり方を変えてきたあなた。今なら、何か変わっているかもしれません。

パートナーの夢・やりたいこと・大切にしていることを3つ

書けましたか? 書けなくても大丈夫。「書けなかった」という気づき自体が、今日一番大切な出発点です。


心の地図をアップデートする質問リスト

以下から「聞いてみたいな」と思うものに、チェックをつけてみてください。

04

「なんで○○なの?」→「どうしたら○○できるかな?」

パートナーに対して、つい言ってしまいがちな「なんで?」。

「なんで?」の問いパートナーの受け取り方
「なんで連絡くれなかったの?」責められている…
「なんで片づけないの?」ダメ出しされてる…
「なんでそんなこと言うの?」否定されてる…

「なんで?」は原因追及。言われた側は追い詰められた気持ちになります。

同じことを聞きたい時は、「どうしたら?」に変えるだけでOK。

「なんで?」→ 「どうしたら?」
「なんで連絡くれなかったの?」→ 「どうしたら安心できるかな?」
「なんで片づけないの?」→ 「どうしたら片づけやすくなるかな?」
「なんでそんなこと言うの?」→ 「どんなところからそう感じたの?」

「どうしたら?」は未来に向かう問い。パートナーが自分で考え始めるきっかけになります。

05
ワーク2:ドリームサポーター変換練習(10分)

「ドリームサポーター」とは、パートナーの夢や希望を否定せず、一緒に応援する姿勢のこと。詳しくはP.08で学びます。

やり方

2人1組。パートナーの夢や希望に対して、つい出てしまう「つぶす言葉」を「応援する言葉」に変えてみてください。

  1. パートナー:「転職しようかなって思ってて…」
    → あなた:「今のままでいいじゃん、安定してるんだし」
    → 変換:
  2. パートナー:「料理教室に通いたいんだけど」
    → あなた:「そんなお金どこにあるの?」
    → 変換:
  3. パートナー:「もっと家族で旅行に行きたいな」
    → あなた:「忙しいのわかってるでしょ」
    → 変換:

進め方

振り返り

06
ワーク3:心の地図インタビュー(15分)

やり方

2人1組になります。ペアの相手に「パートナーの代わり」になってもらいます。

ワーク1でチェックした質問リストから2〜3個を選んで、相手にインタビューしてみましょう。

ルール

進め方

振り返り

07

ドリームサポーターになる

パートナーが夢を語ったとき、あなたはどう反応していますか?

夢をつぶす言葉夢を応援する言葉
「そんなの無理でしょ」「面白そう! どんなイメージ?」
「お金はどうするの?」「一緒に計画を立ててみようか」
「現実を見なよ」「まず小さく始められることってある?」

夢をつぶす言葉の裏には「心配」「不安」「守りたい」がある。あなたが悪い人なわけではありません。

でも、心配を「夢を一緒に形にする行動」に変えることはできます。

ポイント

パートナーの「今」を受け入れた上で、「これから」を一緒に描く。否定からではなく、肯定から始める。それがドリームサポーターの姿勢です。

08

今日から使える! 2つの実践

やることポイント
パートナーに「開いた質問」をしてみる心の地図をアップデートする好奇心の問い
「なんで?」を「どうしたら?」に変える責める問いが、未来に向かう問いに変わる

宿題:ラブマップ質問チャレンジ(3日間)

1日目
パートナーに
「開いた質問」を
1つしてみる
2日目
「なんで?」が
出そうになったら
「どうしたら?」に
3日目
パートナーの夢を
1つ聞いて
「面白そう!」と返す
09

振り返りメモ

日付:__月__日

今日の講座で一番心に残ったこと

パートナーに聞いてみたい「問い」は?

パートナーにかけたい一言

次回までにやってみたいことは?

10

参考文献

この講座の内容は、以下の研究・書籍を参考にしています。さらに深く学びたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

著者書名
ジョン・ゴットマン結婚生活を成功させる七つの原則
神田昌典ストーリー思考
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講座の全体像

1Day講座:見えなかったものが見える4時間(受講済み)
▼ 全5回講座
第1回 傾聴と共感
第2回 自己表現
第3回 境界線
第4回 問い ← 今日ここ
第5回 総合実践ディベート

次回予告

第5回はいよいよ最終回。「総合実践ディベート」です。

4つの力(聴く・伝える・守る・問う)を使って、「意見が違っても、大丈夫」を体験します。

今日学んだ「心の地図」のアップデートを、ぜひパートナーとの日常で試してみてください。次回が格段に楽しくなります。

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