| 原則 | テーマ | パートナーシップでは |
|---|---|---|
| 1 | 傾聴と共感 | パートナーの心に寄り添う ← 今日はここ |
| 2 | 自己表現 | 本音を安全に届ける |
| 3 | 境界線 | 「ふたり」と「ひとり」のバランス |
| 4 | 問い | パートナーと未来を語る対話 |
1Day講座では「4つのパターン」「5対1のルール」「心の貯金」「脳のフィルター」を学びました。今日はそこからさらに一歩踏み込んで、パートナーの話を「聴く」力を体験で身につけます。
パートナーの「小さな呼びかけ」に気づけるようになること。
そして、今日から持ち帰るのは、たった2つだけ。
この2つを意識するだけで、
パートナーとの関係は驚くほど変わります。
1Day講座では「4つのパターン」(批判・見下し・言い返し・シャットダウン)を学びました。今日は「なぜそれが起きるのか」を見ていきます。
パートナーは、あなたにとって最も近い存在。だからこそ、小さい頃に身につけた「人との距離の取り方のクセ」が自動的に発動します。
パートナーが口を開いた瞬間、脳が過去のケンカの記憶を検索して「また始まった」と先回りしてしまう。まっさらな気持ちで聴くことが、最も近い人に対して、最も難しいのです。
長年一緒にいると「この人のことは全部わかっている」と思いがち。相手の話を最後まで聴く前に結論づけてしまう。これは1Day講座で学んだ脳のフィルターのしわざでもあります。
3つとも「脳のしくみ」と「心のクセ」の問題。能力の問題じゃないから、変えることができます。
パートナーの「小さな呼びかけ(ビッド)」に気づいて応じる力を体験します。ゴットマン博士の研究では、幸せなカップルはこの呼びかけに86%応じているという結果が出ています。
2人1組になります。Aさん(パートナー役)とBさん(あなた役)を決めてください。
Bさんはスマホを見ている(または下を向いている)ふりをします。
Aさんは次の3つの「小さな呼びかけ」を順番に出してください。
❶「ねえ、今日こんなことがあったんだけど」
❷「この写真見て」
❸「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」
Bさんは画面から顔を上げない。返事もしない。
→ Aさんに質問:「どんな気持ちでしたか?」
同じ3つの呼びかけをもう一度。今度はBさんは、呼びかけのたびにスマホを置いて、Aさんの顔を見て、「うん、なに?」と応じてください。
→ Aさんに質問:「さっきと何が違いましたか?」
役割を交替して、もう1回やります。
ゴットマン博士が何千組ものカップルを観察して発見した、もう一つの重要な事実。
「小さな呼びかけ」とは、パートナーが「あなたとつながりたい」という気持ちで発する小さなサインのこと。「ねえ、見て」「今日こんなことがあってさ」「この料理おいしいね」――こんな何気ない一言が、実は大切なメッセージなのです。
幸せなカップルは小さな呼びかけに86%振り向く。うまくいかないカップルは33%——3回中2回は背を向けている。大きなプレゼントより、「ねえ」に振り向くことが心の貯金を増やすのです。
パートナーの「小さな呼びかけ」に振り向いた後、どう聴けばいいのか——3つのシンプルなテクニックを体験します。
パートナーが話し終わったら、3秒待ってから返事をする。
この「間」が、「ちゃんと聴いてもらえた」という安心感を生みます。
パートナーの言葉を、そのまま繰り返す。
パートナー:「今日、すごく疲れた…」→ あなた:「すごく疲れたんだね」
パートナーの言葉の奥にある気持ちを言葉にしてあげる。
パートナー:「子どもが全然言うこと聞かなくて…」→ あなた:「大変だったんだね」
2人1組のまま。話すテーマ:「パートナーとの間で、最近モヤッとしたこと」
聴き手は、3つのテクニックをどれか1つでも意識しながら聴いてください(3分ずつ交替)。
※アドバイスや解決策は言わない。ただ「聴く」だけ。
話し手として、聴いてもらった感想は?
聴き手として、やってみて気づいたことは?
| テクニック | やること | パートナーの感覚 |
|---|---|---|
| 3秒ルール | 話し終わったら3秒待つ | 「聴いてもらえた」安心感 |
| おうむ返し | 言葉をそのまま繰り返す | 「受け取ってもらえた」実感 |
| 感情の反映 | 「〇〇だったんだね」 | 「わかってもらえた」喜び |
テクニックも大事ですが、本当に大切なのは「この人の話をちゃんと聴きたい」という気持ちです。気持ちがあっても伝え方を知らないと届かない。だから「気持ち × テクニック」の両方が必要なのです。
| やること | ポイント |
|---|---|
| 「ねえ」に振り向く | スマホを置いて、顔を上げる。 それだけで心の貯金+1 |
| 3秒待ってから返事する | 「間」をつくるだけで、 パートナーの安心感がまるで違う |
パートナーの「小さな呼びかけ」に意識を向ける3日間です。
意識するだけで、脳のフィルターは変わり始めます。
できなくても大丈夫。「今日は気づけなかったな」と思えた時点で、脳のフィルターは動き出しています。
日付:__月__日
今日いちばん印象に残ったことは?
パートナーとの関係で、新しく気づいたことは?
帰ったらパートナーに最初にしたいことは?
宿題で意識したいことは?
次回までにやってみたいことは?
この講座の内容は、以下の研究・書籍を参考にしています。さらに深く学びたい方は、ぜひ手に取ってみてください。
| 著者 | 書名 |
|---|---|
| ジョン・ゴットマン | 結婚生活を成功させる七つの原則 |
| カール・ロジャーズ | カウンセリングと心理療法 |
第2回は「自己表現」です。
今日は「聴く」ことを体験しました。次回は、パートナーに安全に本音を届ける方法を学びます。
ゴットマン博士の研究では、「会話の最初の3分で、その会話の結末が96%決まる」と言われています。つまり、「切り出し方」がすべて。
宿題をやりながら、「本当はこう言いたかったな」という瞬間があったら、メモしておいてください。それが次回への最高の準備になります。