パートナーシップ
コミュニケーション
partnership × mutual respect communication
No. 1
傾聴と共感

相互尊重コミュニケーション

理念
すべての人が、互いの個性と尊厳を尊重しあい、
自分らしく輝ける社会を実現する

パートナーシップにおける4原則

原則テーマパートナーシップでは
1傾聴と共感パートナーの心に寄り添う ← 今日はここ
2自己表現本音を安全に届ける
3境界線「ふたり」と「ひとり」のバランス
4問いパートナーと未来を語る対話
1Day講座の振り返り

1Day講座では「4つのパターン」「5対1のルール」「心の貯金」「脳のフィルター」を学びました。今日はそこからさらに一歩踏み込んで、パートナーの話を「聴く」力を体験で身につけます。

01

今日のゴール

パートナーの「小さな呼びかけ」に気づけるようになること。
そして、今日から持ち帰るのは、たった2つだけ。

1
「ねえ」に振り向く
スマホを置いて、顔を上げるだけ
2
3秒待ってから返事する
相手の言葉を受け止める「間」をつくる

この2つを意識するだけで、
パートナーとの関係は驚くほど変わります。


パートナーの話を聴けないのは、
あなたの能力の問題じゃない。
脳のフィルターと、心のクセの問題。
それは、変えることができる。
02

パートナーの話が聴けない
3つの理由

1Day講座では「4つのパターン」(批判・見下し・言い返し・シャットダウン)を学びました。今日は「なぜそれが起きるのか」を見ていきます。

理由1:心のクセが自動的に発動する

パートナーは、あなたにとって最も近い存在。だからこそ、小さい頃に身につけた「人との距離の取り方のクセ」が自動的に発動します。

理由2:「歴史」がある

パートナーが口を開いた瞬間、脳が過去のケンカの記憶を検索して「また始まった」と先回りしてしまう。まっさらな気持ちで聴くことが、最も近い人に対して、最も難しいのです。

理由3:「わかっている」という思い込み

長年一緒にいると「この人のことは全部わかっている」と思いがち。相手の話を最後まで聴く前に結論づけてしまう。これは1Day講座で学んだ脳のフィルターのしわざでもあります。

大切なこと

3つとも「脳のしくみ」と「心のクセ」の問題。能力の問題じゃないから、変えることができます。

03
ワーク1:「小さな呼びかけ」キャッチ体験(15分)

パートナーの「小さな呼びかけ(ビッド)」に気づいて応じる力を体験します。ゴットマン博士の研究では、幸せなカップルはこの呼びかけに86%応じているという結果が出ています。

やり方

2人1組になります。Aさん(パートナー役)とBさん(あなた役)を決めてください。

ラウンド1:見逃す体験(3分)

Bさんはスマホを見ている(または下を向いている)ふりをします。
Aさんは次の3つの「小さな呼びかけ」を順番に出してください。

❶「ねえ、今日こんなことがあったんだけど」

❷「この写真見て」

❸「ちょっと聞いてほしいことがあるんだけど」

Bさんは画面から顔を上げない。返事もしない。
→ Aさんに質問:「どんな気持ちでしたか?」

ラウンド2:キャッチする体験(3分)

同じ3つの呼びかけをもう一度。今度はBさんは、呼びかけのたびにスマホを置いて、Aさんの顔を見て、「うん、なに?」と応じてください。

→ Aさんに質問:「さっきと何が違いましたか?」

役割を交替して、もう1回やります。

04

ワーク1 振り返り


「小さな呼びかけ」の科学

ゴットマン博士が何千組ものカップルを観察して発見した、もう一つの重要な事実。

「小さな呼びかけ」とは、パートナーが「あなたとつながりたい」という気持ちで発する小さなサインのこと。「ねえ、見て」「今日こんなことがあってさ」「この料理おいしいね」――こんな何気ない一言が、実は大切なメッセージなのです。

86% vs 33%

幸せな
カップル
86%
うまくいかない
カップル
33%

幸せなカップルは小さな呼びかけに86%振り向く。うまくいかないカップルは33%——3回中2回は背を向けている。大きなプレゼントより、「ねえ」に振り向くことが心の貯金を増やすのです。

05
ワーク2:傾聴テクニック実践(25分)

パートナーの「小さな呼びかけ」に振り向いた後、どう聴けばいいのか——3つのシンプルなテクニックを体験します。

テクニック① 3秒ルール

パートナーが話し終わったら、3秒待ってから返事をする。
この「間」が、「ちゃんと聴いてもらえた」という安心感を生みます。

テクニック② おうむ返し

パートナーの言葉を、そのまま繰り返す
パートナー:「今日、すごく疲れた…」→ あなた:「すごく疲れたんだね」

テクニック③ 感情の反映

パートナーの言葉の奥にある気持ちを言葉にしてあげる
パートナー:「子どもが全然言うこと聞かなくて…」→ あなた:「大変だったんだね」

やり方

2人1組のまま。話すテーマ:「パートナーとの間で、最近モヤッとしたこと」

聴き手は、3つのテクニックをどれか1つでも意識しながら聴いてください(3分ずつ交替)。

※アドバイスや解決策は言わない。ただ「聴く」だけ。

06

ワーク2 振り返り

話し手として、聴いてもらった感想は?

聴き手として、やってみて気づいたことは?

3つのテクニックまとめ
テクニックやることパートナーの感覚
3秒ルール話し終わったら3秒待つ「聴いてもらえた」安心感
おうむ返し言葉をそのまま繰り返す「受け取ってもらえた」実感
感情の反映「〇〇だったんだね」「わかってもらえた」喜び

テクニックも大事ですが、本当に大切なのは「この人の話をちゃんと聴きたい」という気持ちです。気持ちがあっても伝え方を知らないと届かない。だから「気持ち × テクニック」の両方が必要なのです。

07

まとめ + 宿題

今日から使える! 2つの実践

やることポイント
「ねえ」に振り向くスマホを置いて、顔を上げる。
それだけで心の貯金+1
3秒待ってから返事する「間」をつくるだけで、
パートナーの安心感がまるで違う

宿題:「小さな呼びかけキャッチャー」3日間チャレンジ

パートナーの「小さな呼びかけ」に意識を向ける3日間です。
意識するだけで、脳のフィルターは変わり始めます。

1日目
パートナーの
「小さな呼びかけ」を
3つ見つける
2日目
見つけた呼びかけに
意識的に
振り向いてみる
3日目
振り向く+
テクニックを1つ
試してみる

できなくても大丈夫。「今日は気づけなかったな」と思えた時点で、脳のフィルターは動き出しています。

08

振り返りメモ

日付:__月__日

今日いちばん印象に残ったことは?

パートナーとの関係で、新しく気づいたことは?

帰ったらパートナーに最初にしたいことは?

宿題で意識したいことは?

次回までにやってみたいことは?

09

参考文献

この講座の内容は、以下の研究・書籍を参考にしています。さらに深く学びたい方は、ぜひ手に取ってみてください。

著者書名
ジョン・ゴットマン結婚生活を成功させる七つの原則
カール・ロジャーズカウンセリングと心理療法
10

講座の全体像

1Day講座:見えなかったものが見える4時間(受講済み)
▼ 全5回講座
第1回 傾聴と共感 ―― パートナーの"小さな呼びかけ"に気づく ★今日
第2回 自己表現 ―― ケンカにならない話の始め方
第3回 境界線 ―― パートナーとの"ちょうどいい距離"
第4回 問い ―― パートナーと「これからの話」をする
第5回 総合実践 ―― 意見が違っても、大丈夫

次回予告

第2回は「自己表現」です。

今日は「聴く」ことを体験しました。次回は、パートナーに安全に本音を届ける方法を学びます。

ゴットマン博士の研究では、「会話の最初の3分で、その会話の結末が96%決まる」と言われています。つまり、「切り出し方」がすべて

宿題をやりながら、「本当はこう言いたかったな」という瞬間があったら、メモしておいてください。それが次回への最高の準備になります。

今日の合言葉:
「ねえ」に、振り向く。
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