「相互尊重コミュニケーション」とは、相手を対等なパートナーとして尊重し、お互いのニーズや価値観を大切にしながら、自分の意見をしっかりと伝えるコミュニケーション手法です。
決して、一方的な譲歩や自己犠牲を強いるものではありません。
「尊重」とは、単に相手だけを敬うのではなく、相手も、そして自分自身も、お互いにとって大切な存在であると認め合い、理解しようと努めることです。
| 原則 | テーマ | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 1 | 傾聴と共感 | 相手の心に寄り添う ← 今日はここ |
| 2 | 自己表現 | 自分の想いを率直に伝える |
| 3 | 境界線 | 自分と相手を尊重する距離感 |
| 4 | 問い | お互いが成長し合える対話 |
相手がもっと自分を好きになる関わりを。
今日持ち帰るのは、たった2つだけ。
この2つを意識するだけで、
あなたの周りの人間関係は驚くほど変わります。
人の話をちゃんと聴くためには、まず自分自身に余裕があることが大前提です。
朝の忙しい時間、子どもに「ねえ、聞いて!」と言われても、頭の中が「早くしなきゃ」「遅れちゃう」でいっぱいだったら、聴けなくて当然です。
それは、あなたが冷たいからじゃない。
ただ、余裕がなかっただけです。
だから、まず自分に余裕をつくることから始めましょう。
朝起きた時、お昼休み、寝る前。
目を閉じて、ゆっくり息を吐く。それだけでOKです。
たった1分の深呼吸で、心にすこし余裕が生まれます。
余裕ができたら、人の話が自然と聴けるようになる。
それが傾聴の第一歩です。
「聴」の漢字には「耳」と「目」と「心」が入っています。
耳だけでなく、目で相手を見て、心で感じながら聴く。これが「傾聴」です。
びっくりするほどシンプルですが、これがコミュニケーションの土台です。
2人1組になります。Aさん(話し手)とBさん(聴き手)を決めてください。
話すテーマ:「最近あった、ちょっと嬉しかったこと」
Bさんは、Aさんの話を何のリアクションもせずに聴いてください。
頷かない。相槌も打たない。表情も変えない。ただ黙って聴く。
→ 2分後、Aさんに質問:「話してみて、どんな気持ちでしたか?」
今度はBさんは、「うんうん」と頷きながら聴いてください。
「そうなんだ」「へえ〜」など、短い言葉もOK。
→ 2分後、Aさんに質問:「さっきと何が違いましたか?」
役割を交替して、もう1回やります。
多くの人が「聴いているつもり」でも、実は頷きが足りていません。
頷きは「あなたの話を受け止めていますよ」という、言葉を使わない最強のメッセージです。
次は、もうひとつのシンプルな実践です。
2人1組のまま、今度は口角を少し上げた状態で相手の話を聴きます。
話すテーマ:「最近ちょっと頑張ったこと」(2分ずつ交替)
聴き手のルール:
口角を上げると、自分自身もリラックスして余裕が生まれます。相手にとっても「この人は安心して話せる」という空気をつくれます。テクニックではなく、ただ口角を上げるだけ。これだけで会話の質がガラッと変わります。
難しいことは覚えなくて大丈夫。この3つだけ意識してみてください。
相手の話を「いい・悪い」で評価しないこと。
「もう会社辞めたい」と言われたら、「辞めたらダメだよ」ではなく、まず「そう感じてるんだね」と受け止める。
不思議なことに、受け止めてもらえると、人は自分から「でも、もう少しやってみようかな」と言い出すことがあります。
変えようとしないことが、変わるきっかけになる。
共感は、相手の気持ちをわかろうとすること。
同じ意見でなくてもいいのです。
本当は余裕がないのに「うんうん」と聞くふりをしても、相手にはバレています。
余裕がない時は、正直に言っていい。
「ごめんね、今ちょっと余裕がなくて。
30分後にちゃんと聴かせてくれる?」
これは冷たいのではなく、誠実な対応です。
| やること | ポイント |
|---|---|
| 頷きながら聴く | 「うんうん」と頷くだけでOK。 これだけで相手の安心感が全然違います |
| 口角を上げて聴く | ニコッとした表情で聴く。 自分もリラックスできて一石二鳥 |
まずはこの2つだけ。家族、友人、職場の人、誰でもOK。
今日の帰り道から、さっそく試してみてください。
次回までに、1日1回、誰かの話を「頷きながら、口角を上げて」聴いてみてください。
日付:__月__日
誰の話を聴きましたか?
相手の反応はどうでしたか?
自分で気づいたことは?
次回までにやってみたいことは?
第2回は「自己表現」です。
今日は「聴く」ことを学びました。
次回は、相手を傷つけずに自分の気持ちを伝える方法を学びます。
今日の宿題をやりながら、「本当は自分はこう感じていたな」「こう言いたかったな」という瞬間があったら、メモしておいてください。
それが次回への最高の準備になります。